2019年4月30日火曜日

ひとつの時代の終わりに

本日をもって平成が終わります。

明治に創業した当社ですが、大正、昭和、平成と4つの時代を無事に過ごすことができそうで、これもお客様の篤い支持があってのことと思い、改めて皆様に御礼を申しあげます。

元号は、継続的な年代を数えるには不自由な制度ではありますが、ある期間をひとつの時代と区切って表現をするには便利な制度だと思います。

昭和には大東亜戦争の大阪空襲で、社屋焼失に至った当社は、一時期事業の中断を余儀なくされたのですが、その後の再興といざなぎ景気、万博景気にのって順調に事業を進めることができました。

平成の日本は戦場にこそならずに済みましたが、それに匹敵しそうな自然災害にいくつも見舞われました。

わたしにとって平成で最も印象深い出来事といえば、阪神淡路大震災がに尽きます。早朝に大きな揺れに見舞われたあとは、不自由な生活の始まりでした。震災の影響は、関西経済に何年もわたって続きました。

このほかには、東日本大震災はもとより、新潟県中越地震や熊本地震、また数々の大雨と台風、津波などで、この国には多くの犠牲者と被災者が生まれました。

また自然災害とは異なりますが、バブル経済の崩壊、通貨危機、リーマンショックなどの経済的混乱で、当社も大いに振り回された時代でもあります。

地球規模でみれば日本は平和で恵まれた環境だとのは、わかっているつもりですが、苦しいことが多い時代が、この平成だったとわたし感じている印象です。

当社は平成に新社屋の建設、介護福祉業界への進出、インターネット販売への取り組みなど新しいことにいくつも取り組んでいますが、時代は変われど、お客様の暮らしを快適にすることが当社の努めに変わりありません。

皆様に愛された社員のなかには、昭和に当社へ入社し、昭和で定年を迎えた方々もおります。その昭和に入社したうちの何人かはいまだに勤務を続けています。

一方で、平成の時代に入った社員さんで、既に当社を去っていった方もいました。

令和の時代に入社してくる社員さんを、そのうちに見ることになるでしょう。

昔からの人材は、新しい人材に引き継いでゆくことになりますが、お客様を大切にする気持ちは、決して冷めることなく熱いままで持ち続けるべきだと思っています。

本日の業務、また平成最後の業務は、ただいまをもって終了いたしました。

新しい令和の時代は一層のお引き立てをお願い申しあげます。

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