神崎株式会社のWEB制作担当のKです。
2024年12月13日は48年間務めてくださったベテラン職人Nさんの退職の日でした。朝礼では退職セレモニーが行われました（そんなに仰々しいものではありません）。
Nさんは10年前に60歳の定年を迎え雇用延長を重ねておられました。
同僚の職人さんから労いの言葉があり、専務からはNさんが入社された頃の時代背景についてのお話がありました。社長からは、弊社がまだ木造2階建てだった頃の社内についてや、Nさんの入社当時の過酷な労働環境（4階まで人力でお風呂を運ぶ）等、貴重な当時のお話を多く聞くことが出来ました。
弊社は去年60周年を迎えましたが、それもひとえにNさんのご尽力の賜物です。また奥様やご家族のサポートのおかげです。
Nさんのスピーチの中で勤務時に「さんかく」を大事にしていたと語られておられました（「さんかく」とは「字をかく、汗をかく、恥をかく」のこと）。
Nさんは、後輩を親切丁寧に指導するといった印象を勤続年数の少ない私は持っています。
日々誠実に、地道に、思いどおりにいかないことも多々ある中で、目の前の仕事にしっかりと取り組み、やるべきことをやり抜くその姿は勤続年数の少ない私にとっても見習うべき姿であり尊敬しておりました。
Nさんには、現場で培われた独自の美学があるように感じます。その美学に基づいて、仕事をするその姿勢は、まさにプロフェッショナリズムであり、激動の時代を、困難を乗り越えていった軌跡は、人生の先輩としてたいへん励みになります。
その姿は、私だけでなく弊社の次世代を担う施工設置技術者にもしっかりと伝わっていることでしょう。
セレモニーの最後には、社長から感謝状と記念品の贈呈、総務のSさんから見事な花束が贈られました。最後は社員全員でクラッカーを盛大に鳴らし、Nさんの門出をお祝いいたしました。
まだまだお若いので、これからの人生を大いに謳歌していただきたいです。これからのNさんが心身ともに健康で、シニアライフを前向きに楽しめるよう社員一同願っております。
